【小布施】長野が誇る自然派の名ワイナリーを訪問。そこにはブルゴーニュのドメーヌがありました

小布施ワイナリー ENTRANCE

長野のなかでも自然と雰囲気の良い街並みが魅力の「小布施」。栗の名産地でもあり、観光地として人気があります。

今回は、日帰り旅行の際に訪れた自然派ワイナリー「小布施ワイナリー」についての体験記をお届けします。ワイナリーの概要や試飲の情報などについても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

目次

【小布施ワイナリーの基本情報】

項目内容
ワイナリー名小布施ワイナリー(Domaine Sogga)
代表者曽我 彰彦
所在〒381-0207 長野県上高井郡小布施町大字押羽571
アクセス長野電鉄「小布施駅」より徒歩約10〜15分。車は小布施スマートICより10分程度
駐車場施設の無料駐車場有。ワイナリーまで徒歩50m
創業1867年(酒蔵として)
現ワイナリーとしての事業は1942年より果実酒製造から
ぶどう畑面積8ヘクタール
栽培方式有機JAS認証/化学農薬/除草剤不使用の「有機栽培(ビオロジック)」 を実施
主なぶどう品種赤系:メルロー、プティ・ヴェルド、タナ、ツヴァイ、ピノ・ノワール、アリカンテ A、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー
白系:ソーヴィニヨン・ブラン、プティ・マンサン、リースリング、シャルドネ
など多数。
購入/試飲情報店舗内での購入・試飲可能。
公式サイトhttp://obusewinery.com/

【小布施ワイナリーとは?】

小布施ワイナリー

小布施ワイナリーは長野県小布施町に蔵を構える小規模なワイナリーです。”品質”を重視したワインづくりを行っているのが特徴で、国内外で高い人気を集めています。現当主・曽我彰彦氏のもと、2000年代以降はヨーロッパ型の本格的な醸造スタイルを確立。ワインファンからは「ドメイヌ・ソガ」の名前でも知られています。

自社畑は約8ヘクタールにおよび、農薬や除草剤を使わない有機栽培を徹底。2011年には一部区画でJAS有機認証も取得しています。畑はすべて垣根仕立てで、収量を抑えながらも高品質なブドウを育成。メルローやカベルネ・フラン、ピノ・ノワールなど欧州系品種を中心に、土地の個性を活かした表現に力を注いでいます。

また、2004年以降は海外のワインコンクールへの出品を控え、”ワインの品質は受賞歴でなく、日々の畑と醸造の努力で示すものと考えています。”という独自の哲学を貫いています。量より質、装飾より誠実を重んじる姿勢が、多くのワイン愛好家やソムリエからの信頼を集めている理由のひとつです。

【小布施ワイナリーのワインはどんな味わい?】

小布施ワイナリーの赤ワインは、自然派らしい複雑さと繊細さがありつつ、しっかりとしたボディも感じられる印象。程よく樽香も感じられ、エレガントな香り・味わいを楽しめます。熟成のポテンシャルもあり、2〜3年程度おくとよりまろやかで深い味わいに変化します。実際数年前に買ったものを寝かせてから開けましたが、角が取れた感じがあり、個人的にはおすすめです。

白ワインに関しても、自然派らしいピュアな印象が前面に出ていると感じました。シャープな酸とミネラル感、青りんごや白い花、マスカットを思わせる香りを楽しめます。魚料理や軽めの前菜との相性が特によいイメージです。白ワインに関しても少し時間を置くとよりまろやかで深みのある味わいに変化します。複数本買って、熟成してみると違いが感じられて面白いかもしれません。


【観光の流れ】

STEP
お昼過ぎに小布施ワイナリーに到着。
小布施ワイナリー 駐車場

午後イチくらいに到着し、駐車場に車を停めます。葡萄畑が点在する昔ながらの住宅街にひっそりと佇むワイナリーで少し見つけるのに苦労します。駐車場からワイナリーは徒歩2、3分でたどり着きます。

詳しいことは自信がありませんが、止まっている自転車は他の方が利用したレンタサイクルのもののよう。小布施駅から小布施ワイナリーまで少し距離があるので、電車で訪れた方はレンタサイクルを利用するのも選択肢のひとつかもしれません。

STEP
ブルゴーニュ地方のドメーヌを思わせるかわいらしい外観がお出迎え。
小布施ワイナリー 外観

駐車場から歩くと見えてきたのが、こじんまりとしたお目当て小布施ワイナリー。フランス、ブルゴーニュの片田舎のドメーヌを思わせるおしゃれなつくりで、旅の雰囲気を高めてくれます。こういう細かいところの品のよさというかこだわりがワインの品質にも繋がっているなあと感じたものです。

さて、ここから施設内へと入っていくのですが、入り口という入り口が設けられていないので、建物の合間に沿って進んでいきます。「ENTRANCE」の看板はあるため、難しくはないかなと思いますが、門などから入ると思っている方は少々注意してみてください。

私も当初入り口かどうか分からず軽く素通りし、一周しかけました。笑

STEP
施設内には綺麗な中庭が。
小布施ワイナリー 中庭

外観だけでなく施設内もかわいい小布施ワイナリー。中庭が綺麗に整備されており、外観のフランス調とは変わってこちらは和のテイストが感じられてよいですね。石畳の道を、植物の茂みをかき分けるように進むとワイナリーのショップになっている蔵に続きます。

中庭でも小洒落た看板が道案内してくれるので、迷わずに進むことができます。ワイナリーを訪れた瞬間から購入に至るまでのストーリーが描かれているようで、訪れる体験そのものが充実しているのが小布施ワイナリーの魅力です。

STEP
ショップでワイン購入&試飲の体験。
小布施ワイナリー ショップ

中庭を楽しんだ後は、いよいよワインたちとご対面です。ここまでわかりにくい道を進んだことを労ってくれるように、センスのある看板がおもてなししてくれます。こういうディティールにらしさが詰まっていますね。

ワインは、蔵を改装した画家のアトリエのようなショップで購入できます。その時にラインナップされている銘柄が紙のリストで手渡され、欲しい銘柄にチェックをし、レジに持っていくと購入できます。1グループにつき各銘柄1本ずつの購入に制限されているので、何を買うか迷います。

ショップ内では有料で試飲を楽しむことも可能。私が行ったときは確か、赤白計4種類の試飲と、7種類の試飲の2パターンから選んで試飲を体験できました。今回は4種類の試飲(約1300円)をしてみて、その中で妻と一番美味しいと意見が一致した4400円の赤ワインを購入しました。後ほどレビューの記事も載せたいと思います。

蔵の中は写真撮影がNGになっているため、残念ながら写真はありません。おしゃれで雰囲気のよい空間だったので、ぜひ自身の目で確かめて欲しいなと思います。
温度管理が徹底されていた空間なので、初夏に訪れましたが快適に過ごせたのも嬉しいポイントでした。
また、ワイン購入はキャッシュレスに対応しており、クレジットカードやPayPayなどが利用できました。


【思い出日記】

長野どころか日本屈指のワイナリーのひとつ「小布施ワイナリー」。ただワインを購入するだけでなく、非日常感があり、訪れる体験そのものを楽しめる空間でした。今回は子連れでの訪問でしたが、小さい子供が待機できる場所は特にないので、子連れで行く場合は一応の注意が必要です。うちの場合は祖父母と一緒だったので、試飲をする際やワイン選びの際は中庭を探検しながら見てもらっていました。

小布施自体も都心からやや遠く、ワイナリーも駅から多少の距離があるので、訪問のハードルは少し高いかもしれません。ですが、ワインの品質の高さは言うまでもなく、ホスピタリティにあふれた素敵な施設なので、ぜひ訪れてみてください。

季節によって置いてある銘柄も変わるので、また時々行きたいなと思っています。現地で買うと5000円以内で大体の銘柄が買えるけど、ネットだとけっこう高く付いちゃってるからね、、、
お酒のこういう必要以上のプレミア価格ついちゃってる現状悲しいよね。

この記事を書いた人

もりもり。

もりもり

「たびごと。」編集長
妻と娘、そして旅とお酒を愛する1児の父。
執筆しながらあちこちを回ります。皆さんの「体験」が集まることを楽しみにしています。

たびごと。

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