埼玉・秩父エリアの人気観光地、長瀞の岩畳。春の陽気に誘われて(ほぼ真夏の暑さに当てられつつ)、今回は日帰りでのんびりデート旅。
商店街をぶらぶら歩いて、川沿いの岩場でピクニックして、ちょっとした冒険にもでてみる。
そんな、ゆるくて心地いい“ちょうどいい非日常”を味わってきた。
今回は、秩父長瀞のリアルな旅の記録をシェアします。
【長瀞・岩畳の基本情報】
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞 |
アクセス | 秩父鉄道「長瀞駅」から徒歩約5分程度 |
利用料金 | 無料(自由に散策可能) |
見どころ | 巨大な岩畳の景観。川下りの出発地。 新緑や紅葉など春夏秋冬の自然風景。 |
駐車場 | 駅周辺に有料駐車場多数 |
公式サイト | 長瀞町観光協会公式サイト |
【長瀞・岩畳とは?】

長瀞の岩畳は、荒川沿いに広がる自然が生み出した岩石の景勝地。まるで巨大な畳を敷きつめたような見た目から「岩畳」の名がつきました。
ちなみに「長瀞」の名は、川の流れが緩やかなことから来ています。川の流れの緩やかな場所は「瀞」と呼ばれており、その瀞が約1kmの長さで続いていることが由来になっています。
岩畳を形成する岩は「結晶片岩(けっしょうへんがん)」と呼ばれるもので、約2億年以上前の地層が地殻変動で隆起・露出したもの。長瀞一帯はこの特異な地質が評価され、1924年には「国の名勝および天然記念物」に指定されました。
周囲の岩肌は平らで歩きやすく、天気の良い日には岩の上でのんびり過ごす人の姿も多い。
川下りやラインくだりといったアクティビティのスタート地点としても知られており、自然とふれあいながら散策できる人気スポットです。
最初間違えてずっと”石畳”だと思ってた。彼女とGoogleに違うよって言われた。
えー、この度は岩畳様に対し”石呼ばわり”という大変なご無礼、訂正してお詫び申し上げます。今後は第三者委員会を設置し、再発防止うんぬんかんぬん…。
【観光の流れ】

岩畳へ向かう途中に通るのが、長瀞町岩畳通り商店街。
お土産を調達するにはちょうどいい規模感だ。私たちは、RPGでダンジョンに入る前に武器とか回復薬をそろえるみたいなテンションでお土産やら食べ物を品定めすることにした。
ふと、軒先という軒先にツバメの巣があることに気づく。親鳥たちは全速力で頭上を飛び交い、さらには店の中まで普通に侵入している。
商店街の人たちはというと、見守るというよりもはや気にも留めていない。完全に共存していた。
ツバメに怯むようじゃ、この街じゃ暮らせない。
GWといえど、この日はほぼ夏日。
そんな中、きゅうりと茗荷の串に手をのばす。塩気と冷たさでHPが一瞬で回復。まさに旅の救世主だった。
近くの子どもが「きゅうり串3周目!」って叫んでた。こっちは血圧気にして一本でやめたのに。

岩畳に着くと、急に視界が開ける。川はきらきら、岩はごつごつ。
マクロで見ればただの岩の塊。でもミクロで観察すると、雑草とか虫とかおたまじゃくしとか、その他諸々、活動を始めたものたちがそこら中にいた。
お腹も空いてきたので私たちはいい感じに暑さを凌げそうな木陰を発見してひと休みすることにした。
レジャーシートを広げ、朝作ってきたホットサンドとか商店街で買った地ビールやらを少し。
GWの岩畳はそれなりに賑わっていたが少し奥まったところに行けば人もまばらだった。ゆったりとした時間を過ごすことができる。

腹ごしらえを終えたあとは、再び岩の上へ。
彼女はエンジンがかかったように、ぐんぐんと岩を登っていく。こっちは高所が苦手なので、内心ビビりつつ、平静を装ってあとを追う。
いや、そこ登ったらもう戻ってこれないのでは?みたいな高さまで行ったあたりで、ようやく止まってくれた。
ロッククライマーが命をかけて得る”生きてる実感”とやらを私はこのスケールで感じている。たぶんだいぶ得なんだと思う。そういうことにしている。
最後は川辺まで降りてきて2人で並んだ。
彼女がふいに手を伸ばしたので、私もそれに倣うことにした。
水面にハートができた。青春みたいでちょっと恥ずかしかった。
なんか眩しかった。…陰なのに。
【思い出日記】
岩畳は、ただのどでかい岩の塊——なんだけど、
なんだかそこに、きゅうりの串とか、影で作ったハートとか、ビビり散らかした顔とかまで、ひとつひとつの思い出がまるっと包み込まれてるような気がした。
その昔芭蕉が詠んだ「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」という句があるけれど、
あの岩は、私たちのくだらないやりとりも、たぶんぜんぶしみ込ませてる。
それくらいには、懐が広かった。
【旅のまとめ/行った場所一覧】
- 長瀞町 岩畳通り商店街(昔ながらの風情がありつつところどころおしゃれな要素も。ツバメが店内をふつうに飛んでる。もはやツバメの住まいといっていい。)
- 丹一漬物処(店頭のきゅうりの漬物で塩分チャージ。ちょうどいい塩加減。)
- 万寿庵(秩父のお土産勢揃い。秩父のビールNAGATOROALEとシロクマHazyIPAを購入。酵母が沈殿しているため軽く振って飲む。)
- 長瀞 岩畳(大自然を感じながらのゆっくり散歩が気持ちいい。秋は紅葉の名所でもある。)
【長瀞・岩畳のアクティビティをご紹介】
風光明媚な長瀞。ゆっくり過ごすのもオツですが、自然の中でのアクティビティを楽しむのもおすすめです。
きれいで気持ちのよい荒川を堪能できるウォータースポーツが盛り沢山!
一部をご紹介するのでぜひチェックしてみてください。
荒川の自然を満喫!ライン下りは子どもからシニアの方まで

長瀞をじっくり楽しむなら、ライン下りがおすすめ。
ライン下りとは、和舟で川をゆったりと下っていくアクティビティです。
長瀞のライン下りは「長瀞ライン下り」「荒川ライン下り」「長瀞舟下り」の運営会社が異なる3つのサービスがあります。
それぞれに大きな違いはありませんが、料金体系やアクセス、演出の雰囲気などに個性が表れています。
川の中で豪快に遊ぶ!ラフティングを楽しもう。

ラフティングとは、ゴムボートに乗って川を下るアウトドアスポーツの一種。流れの速い急流をチームで力を合わせて漕ぎ下ります。
長瀞は全校区でも有数のラフティングの名所。激しすぎない中級レベルの流れが多いため、家族でも楽しみやすいのが魅力です。ツアーを選ぶ際は、集合場所や年齢制限、ラフティング以外のアクティビティがあるか確認してみてください!